人に渡すより、まず自分の機嫌を取る。カマDです。サンタ・マリア・ノヴェッラの「アルメニアペーパー」は、ベンゾイン樹脂を染み込ませた香りの紙。火をつけて炎を消すと、静かにくすぶりながら空間へ香りが広がります。香りは好みが分かれるので、誰にでも渡せるギフトではありません。だからこそ、今回は自分のために選びました。
いつもは名刺入れに入れて燃やすまでの時間も、香りを楽しんでいます。
忙しかった日の終わりや、部屋の空気を切り替えたい夜に使う。物を増やしすぎず、時間の質だけを少し上げられるのがいいんです。
韓国でも流行っているようで◯TSのVさんも使ってるとか、、、?
紙の端に火をつけ、数秒で炎を吹き消す。耐火性の器に置くと、煙と一緒にバルサミックで樹脂感のある香りがゆっくり立ち上がりました。甘さだけではなく、少しスパイシーで奥行きがある。軽いルームフレグランスを想像していると、最初は思ったより存在感があります。でも、燃え終わったあとに残る香りは落ち着いていて、部屋の輪郭が少し深くなるような感覚。火を使わず、引き出しやクローゼットへ入れて穏やかに香らせる方法も選べます。その日の気分や強さの好みに合わせられるのは、現実的に使いやすい。香りを楽しむ時間まで含めて、自分を雑に扱わないための道具だと思いました。
これは、誰かに好かれるための香りではない。自分が自分の部屋を好きになるための香りです。赤い箱は1930年代から受け継がれてきた佇まいで、小さいのに置いた場所の空気まで締まる。疲れた日に派手なご褒美はいらないけれど、そのまま一日を終えるのも違う。そんな夜に、一枚だけ使いたくなります。次は照明を少し落として、燃え終わるまで何もしない時間をつくります。


